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ビデオ「生物と機械(1)2018」で感じた疑問点や質問

Posted: 2019年1月22日(火) 11:56
by TadashiNakajima
ビデオ「生物と機械(1)2018」で感じた疑問点や質問についてのスレッド

クローンはオートポイエティック・システムか?

Posted: 2019年1月22日(火) 16:39
by TadashiNakajima
 「他人が目的を持ってつくるのがアロポイエティック・システムで、自分が自分をつくるのがオートポイエティック・システムである。また機械と生物の違いではないか。」という風なことをビデオの人が言ってたと思うのですが、例えば、クローン人間が「戦争に勝つため」という目標をもって作られたら、これは生物と機械。またオートポイエティック・システムとアロポイエティック・システムのどちらに分けられるのでしょうか。

Y.H
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 オートポエイティックシステムは細胞から自分を作り出すシステムであり、アロポイエティックシステムは人間から他人を作り出すシステムである事について、前に新聞で外国でクローン羊を作る事に成功したという記事を見た事があり、クローンで作り出した生物もオートポイエティックシステムに当てはまるのか疑問に思った。

K.Oさん

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 コメント有難うございます、Y.HさんとK.Oさん

 なかなか難しい質問ですね。単にクローンということならば、オートポイエティック・システムと考えて良いでしょう。クローンが作られる過程において、人の手が加わっていることは間違いないですが、自身を作り出すルールに人の手が加わっている訳ではありません。一つの細胞は、それだけで自身を作り出すことが可能です。iPS細胞などは、まさにこの細胞の性質を利用しています。クローンにおける人の関与は、一つの細胞が自身を作り出す切っ掛けを与えている、と考えるとスッキリするのではないでしょうか。

 クローンが目的を持って作られている場合はアロポイエティック・システムではないのか、というY.Hさんの疑問は少々的外れです。通常に生まれてきた人間であっても、外部からの圧力により目的を与えられることはあります。このようなことを単純にアロポイエティック・システムだとすると、英才教育やスポーツ選手の育成、さらには奴隷なども同類になってしまいます。また逆に、クローンが戦闘員として育てられたからと言って必ず戦闘員として役割を果たすかどうかも疑問です。奴隷として生まれてきた人間が、必ず奴隷として忠実に働くとは限らないのと同じだと思います。

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マトゥラーナの実験結果が覆ることはあるか?

Posted: 2019年1月24日(木) 10:44
by TadashiNakajima
 マトゥラーナとヴァレラの鳩の実験結果の「視神経にとって光は単なる外界からの攪乱に過ぎない」と「視神経は過去の反応パターンに基づいて反応している」という結論は覆ることはあるんですか?

S.Kさん

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 コメント有難うございます、S.Kさん

 一般的に科学には完全に決定され、絶対に間違いないと言えるものは一つもありません。どんな学説も、どんな法則も、将来新しい発見により覆る可能性はあります。この点からすると、マトゥラーナの実験結果も覆る可能性はある、と言えるでしょう。

 しかし、科学ではある学説が出ると、必ず追実験が行われ、同じ結論になるかが検証されます。追実験に失敗すれば、その学説は偽とされ、過去のものとなります。逆に言うと、現在まで残っている学説は、追実験でも同じ事が証明されつづけている、ことになります。マトゥラーナの実験の多くの追実験が行われましたが、学説を覆すような結果は一つも出ていません。反証ができない以上、正しいと認めるのが科学のスタンスです。

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 担当教員より

哲学的ゾンビ

Posted: 2019年1月24日(木) 10:54
by TadashiNakajima
 目の前の物は自分が勝手に創り出したものという話を聞いて、前に哲学的ゾンビという物を知って哲学的ゾンビは他人が意識を持っているわけではないということなので、そこの繋がりはありますか。

K.Sさん

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 コメント有難うございます、K.Sさん

 哲学的ゾンビとは面白いことを知っていますね。哲学的ゾンビとは、オーストラリアの哲学者デイビッド・ジョン・チャーマーズ(彼の著書『意識する心』は2014年末に読みました)が唱えたもので「外面的には普通の人間と全く同じように振る舞うが、内面的な経験を全く持っていない人間」と定義されています。つまり、客観的には普通だけど主観がまったくない人間のことで、外面的には喜怒哀楽の表情を見せるが内面的には何も感じていない状態を示しています。ですので、ご質問の内容と直接関係しないでしょう。

 ご質問の内容とは違う点で関係することを上げておきましょう。現在のAI技術では感情を作り出すことは全く不可能ですが、ディープラーニングにより見た目として感情を表現することは可能です。とすると、現在のAIが目指しているものは哲学的ゾンビであると言っても良いかもしれません。

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 担当教員より