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ビデオ「生物とビデオ「生物と機械(2)2018」で感じた疑問点や質問
Posted: 2019年1月26日(土) 11:33
by TadashiNakajima
ビデオ「生物と機械(2)2018」で感じた疑問点や質問についてのスレッド
将来、人間以外の生物で環境に適応できるものが出てくるのか
Posted: 2019年1月28日(月) 15:15
by TadashiNakajima
人間は生物にはできないはずの環境に適応するということが進化の過程でできるようになった。ということは他の生物も進化して同じことができるようになる可能性があると思いました。特に爬虫類以上の脳を持っている生物は思考することができるので可能性は充分あるように思います。人間以外の生物が環境に適応する能力を進化して取得することは可能性としてあるのか疑問に思いました。
N.Tさん
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コメント有難うございます、N.Tさん
進化には目的も目標もなく、またオートポイエティック・システムの産物に過ぎませんから、環境に適応する能力を持った人間以外の生物が登場することが起きる可能性はある、と言えるでしょう。ただ、現時点でそのような生物が出現した場合、人間にとって一種の脅威になると思われます。SFではありませんが人間は全力でその生物を排除しようとするでしょう。つまり、生物の進化に人間がマイナスの関与してしまいます。このことから、ご指摘のような生物が登場するには、その前に人間が絶滅していることが必要になるかもしれません。
今後も面白いコメントをお待ちしております。
担当教員より
生きる目的と生きる意味
Posted: 2019年1月28日(月) 15:15
by TadashiNakajima
生物は、生きる目的や目標はないが、生きる意味はあるとのことですが、それが各個体ごとに違うとしたら、生きる意味を分けることで、生き残ることが出来た、ということなのでしょうか?
それとも、感情をもつ個体が生き残ったことで、生きる意味が各個体ごとに違う、というようになってしまったのでしょうか?
M.Kさん
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コメント有難うございます、M.Kさん
主観と客観を区別がなされていないように思います。
「生物に目的や目標がない」と言っているのは客観的な視点からの結論です。
次に「生きる意味」ですが、これを認識できる生物とは一体どんなものでしょうか。「生きるための意味」ならば生命情報なので全ての生物が持つことができます。しかし、「何のために生きるのか」という「生きる意味」を認識できる生物は限りなく少なく、確実に認識できるのは人間だけのように思えます。とすると「生きる意味」は人間の主観であり、人間だけに当てはまる他の生物からすると例外的な事象と判断できます。つまり「生きる意味」は人間に与えられた特権であり、またその人間固有の主観なのです。自分の人生に「生きる意味」を見出した人は、逆境でも強く生きられそうな気がしますが、意味を見出せなかったからとして生き残れないとも言い切れないような気がします。
今後も面白いコメントをお待ちしております。
担当教員より
超音波が聞こえる人?
Posted: 2019年1月28日(月) 15:16
by TadashiNakajima
人間には、生命維持のために超音波は必要ではないから聞こえるための聴覚がないとビデオで言っていましたが、中には超音波が聞こえる課長音域の広い人もいると聞いたことがあります。その人は生命維持のために超音波が必要だと誕生の過程の何処かで誤差が起きたのでしょうか。
R.Yさん
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コメント有難うございます、R.Yさん
超音波をきくことができる人がいることは知りませんが、そのような能力を持った人が表れたとしても問題はありません。何しろ、オートポイエティック・システムはランダムに自分を作り変えるので、何があっても驚くことではありません(オカルトは除きますが)。
超音波が聞こえることが生命維持に優位に働けば、構造的カップリングを生み出し、新しい人間になる可能性はあるでしょう。でも、生命維持に優位でなければ、生きる上で不要なのでその能力は意味がなくやがて消えてしまうと思われます。数個の生物個体が新しい能力や機能を身につけたとしても、優位性がなければ新種とはなりえません。新しい能力や機能に優位性がある時に、その生物個体が他の生物個体よりも多くの子孫を残すことができ、その結果的に新種として生き残ることになるのです。
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担当教員より
種固有の環境が壊れるとき
Posted: 2019年1月28日(月) 15:17
by TadashiNakajima
構造的カップリングで、種固有の環境が形成され、その環境に対応できるとはいえ、そこに他の生物、昆虫が侵入してきたらそれが崩れてしまいますよね?そういう時、侵入された方はどういう反応を示すんでしょうか。巣を捨ててまた新しい所に巣を作るんですか?
S.Kさん
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コメント有難うございます、S.Kさん
「種固有の環境」の意味を間違って捉えられているようです。「種固有の環境」とはその種が持っている感覚器官によって構成された環境のことです。サル属を除く哺乳類の視覚は2色、サル属は3色、鳥類は4色を認識すると説明しましたが、この色の数こそが「種固有の環境」なのです。つまり、サル属を除く哺乳類は2色だけの環境、サル属は3色の環境、鳥類は4色もある環境に生息しているのです。それぞれが別々の環境に生息しているので、自然淘汰があっても一種類にならないのです。人間の感じている環境が客観的な環境ではないことは1学期に説明した通りです。
「種固有の環境」はその種の感覚器官によって構成されていますので、他の生物に影響されることはありません。したがって、ご指摘のような内容はありえません。なお、「種固有の環境」は正しくは「環世界(Umwelt)」と呼ばれ、生物学者のヤーコブ・フォン・ユクスキュルにより提唱された概念です。
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担当教員より
脳に機械を埋め込まれた人
Posted: 2019年1月28日(月) 15:18
by TadashiNakajima
近い将来人間の脳に機械を組み込むような治療方法が開発されることがあるかもしれません。そういった治療を受けた人間はアロポイエティックシステムとオートポイエティックシステムの両方を合わせ持つことができるのでしょうか。
Y.Sさん
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コメント有難うございます、Y.Sさん
なかなか面白い質問ですね。ちなみに、人間の脳に電極を差し込み、コンピュータで脳を制御する治療法は既に行われています。パーキンソン病、本態性振戦、ジストニアなどの難病に使われ、脳深部刺激療法と言われています。世界では今までに約14万人に対して行われ、2000年からは日本でも保険が適用される手術になっています。
現在行われている脳深部刺激療法はオートポイエティック・システムである脳の機能をサポートするもので、積極的に脳に何らかの機能を持たせるものではありません。つまり、脳に外部からみて何かの目的を与えるようなことはしておりません。この点から見るとアロポイエティック・システムとは言い難いでしょう。しかし、この技術が進み脳に新たな機能を持たせるようなこと、例えば高速に計算できるようにするとか、大量の記憶を確実に保管できるようにする、などのような目的が設定することが可能になった場合、オートポイエティック・システムとは言い難くなってしまいそうです。サイボーグは、オートポイエティック・システムとしてよりもアロポイエティック・システムとして考えた方が良いような気がしています。
今後も面白いコメントをお待ちしております。
担当教員より