疑問点や質問(心的システム・社会システム2020)

心的システム・社会システム2020

モデレータ: TadashiNakajima

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TadashiNakajima
記事: 2287
登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

疑問点や質問(心的システム・社会システム2020)

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疑問点や質問(心的システム・社会システム2020)についてのスレッド
TadashiNakajima
記事: 2287
登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

人間がコンピュータに「人間を超える」ように指示

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・「思考として頭に浮かんだ言語や画像は、社会情報になることが出来る」とあるが、言葉や記号は表現出来ると思うけれど、画像の表現の仕方が分からないので教えて欲しい
・中島先生は授業中、「コンピュータ(人工知能)は絶対に人間を超えない。なぜなら、例えば囲碁を上達させるには『囲碁が上達する』ようにプログラミングしている、つまり、コンピュータの行動は人間が出した指示に基づいているからだ」と仰っていたが、それなら人間がコンピュータに「人間を超える」ように指示すれば、人間を超えることが出来ると私は考えたので、先生の考え方がよく理解できなかった(先生の考え方を詳しく知りたい)
・人間にとって、自己観察をしている「観察者」の存在を忘れること(存在が無意識の範囲になること)はあるのか知りたい。

K.Fさん

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 コメントありがとうございます、K.Fさん

 2つ目の質問が面白いので返答します。おっしゃるとおり、コンピュータに「人間を超える」ように指示すれば、コンピュータは人間を超えることでしょう。ここで問題なのは「どうすれば人間を超えられるのか」又は「人間を超えた状態とはどういう状態を示すのか」を、どうコンピュータに支持するのでしょうか?「人間の超え方」又は「人間を超えた状態」(方法か目標)を示さない限り、コンピュータはどうすることもできません。なので是非、「人間の超え方」を教えてください。ところで、もしあなたが「人間の超え方」を知っているとするならば、あなたはすでに人間を超えた存在に…

 1つ目の質問は、情報学の範囲ではありません。美術の先生にでも聞いてください。3つ目の質問はyesです。理由はご自分で考えてください。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

担当教員より
TadashiNakajima
記事: 2287
登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

偶然のカップリング

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 あるシステムaが環境の要素mを利用しているとき、環境にmを安定して存在させる効果をもつシステムbと偶然、場を共有するとします。この時、別の要素nについて逆の関係も成り立っていればカップリングはさらに安定的。このような場合、この偶然のカップリングは安定してそれぞれのシステムは閉鎖的な他者のままにとどまり、カップリングされた他のシステムは、適合できる環境条件と他のものでもいいという意味で、理論的には偶然なものとみなすことができるのかと思った。

C.Mさん

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 コメントありがとうございます、C.Mさん

 ここで想定されているシステムが生物ならば、答えは偶然になります。生物は閉鎖系なので、外部の知ることは不可能です。したがって、私物に生じるいかなる構造的カップリングも偶然になります。進化が偶然でないとすると、私の嫌いなものを出さなくてはならなくなりますので(笑)。
 想定しているシステムが心的システムとなると、単なる偶然にならないでしょう。二人の人間が上手くコミュニケーションを取りづつけている場合、二人には構造的カップリングが形成されています。このとき生物と異なるのは、心的システム間には疑似的な相互理解が生じている場合があるからです。この場合は偶然とは言えません。詐欺はその典型的な例になります。騙し騙されの関係は一種の構造的カップリングですが、偶然に騙されることはないでしょう。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

担当教員より
TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

犬が噛みついてくると閉鎖系?

投稿記事 by TadashiNakajima »

 私たちや生物は閉鎖系システムを持っていますがそれと同時に開放系システムも持っているのでいるのですか。もし犬が、人の意図したとおりにお手をすれば、それは開放系システムの動きでこれに対して、犬に、お手と言っているのに、かみついてきたのなら、これは閉鎖系システムの動きですか。
 また、感情が豊かな人(泣いたりした後に切り替えが早くすぐ笑ったりする人)は脳神経システムがものすごくはやくて心的システムも早くなっているからですか。

M.Mさん

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 コメントありがとうございます、M.Mさん

 1つ目の質問には、大きな勘違いがあるようです。「思い通りに動作しない=閉鎖系、思い通りに動作する=開放系」ではありません。「思い通りに動作することもしないこともある=閉鎖系、常に思い通りに動作する=開放系」です。上手く行ったり行かなかったりするのが生物で、常に上手くゆくのが機械です。もし、機械が上手く動作しなかったならば、その機械は故障ですね。

 2つ目のの質問はNoです。理由はご自分で考えてみてください。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

担当教員より
TadashiNakajima
記事: 2287
登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

アロポイエティックシステムのみの世界

投稿記事 by TadashiNakajima »

 自己観察のところで閉鎖系のシステムでの話がありましたがもしこれがAIで開放系となったら異常があるところはすぐ社会情報になり他のAIに伝わります。AIが一人でなければ修復も可能であると考えました。その結果一度AI、ロボットが製造されてしまえばこれからロボットのみで世界が周り、これまで社会情報と観察者での構造的カップリングが必要なくなりアロポイエティックシステムのみでの世界ができるのではないかなと思いました。


M.Tさん

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 コメントありがとうございます、M.Tさん

 社会システムの構成素はコミュニケーションですが、それを媒介するものが必ずしもオートポイエティック・システムである必要性はありません。現に、今現在もインターネット上にはAIエイジェントなるものが、人間のふりをしてコミュニケーションに参加しています。この割合が単純に増えてゆけば、おっしゃる通りのアロポイエティック・システムによるオートポイエティック・システムができると思います。ただここで問題なのは、出来上がったアロポイエティック・システムによるオートポイエティック・システムにどんな意味があるのか、ということです。社会情報を利用したコミュニケーションの場合、その社会システム(オートポイエティック・システム)内において意味内容が疑似的にですが共有されてゆきます。それは、社会情報から意味を構築する人間(オートポイエティック・システム)が存在しているからです。社会システムのレベルから社会システムの目的を考えると「動作し続けること」になりますが、個々の人間のレベルから考えると「人として生活するための環境」になるでしょう。社会システムには人から見た意味が存在しているのです。では、「アロポイエティック・システムによるオートポイエティック・システム」には「存在し続けること」以外にどんな意味が考えられるでしょうか。太陽系システムは、人間が存在しなくても「存在し続ける」ことでしょう。でも、その存在を認識するもの(知的生命体)以外の誰が代用系システムに意味をもたらすことができるのでしょう。情報とは本来「生命情報」であることをもう一度思い出してください。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

担当教員より
TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

汎用AI

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 現在、AIロボットは限りなく人間に近づいてきています。そこで、ロボットは何らかの目的があって作られると聞きましたが、そのロボットに対していくつもの目標または目的を持たせることは可能なのか、そして、仮に多数の目標、目的を持たすことができるなら、人間のように、ロボットがオートポイエティックシステムになることがあるのか。

Y.Nさん

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 コメントありがとうございます、Y.Nさん

 個々の目的や目標を持つAIを束ねて、複数の目的に使おうとする試みはすでに行われています。ちなみに、それを汎用AIと呼んでいます。いきなり人と互角の万能AIは作れないので、寄せ合わせで汎用にしようという訳です。個々のAIを寄せ集めることによって、目的の数は増えることは間違いありません。しかし、目的が複数あることとオートポイエティック・システムであることは一致しません(「目的が複数=オートポイエティック・システム」ではない)。アロポイエティック・システムを多数連結しても、外部からの介入がある開放系ならばアロポイエティック・システムであることに変わりはありません。多機能で良く出来たロボットに過ぎないのです。

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TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

構造的カップリングの質を上げる

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 先生が構造的カップリングの質が良いか悪いかで理解度が変わると言っていたが、コミュニケーション能力を高めるには現実-像を持ってコミュニケーションをして成功させて現実-像を高めていくこと。だったけれど、構造的カップリングの質を良くする方法はあるのか。

S.Eさん

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 コメントありがとうございます、S.Eさん

 先のC.Mさんへのコメントの通り、想定していシステムが生物の場合は、構造的カップリングを良くする方法はありません。それは進化ですので、偶然を待つしかありません。
 逆に、心的システムを想定している場合は可能です。それはご自身でお書きになられている通りで「構造的カップリングの質を良くする方法=コミュニケーション能力を高めること」になります。「コミュニケーション能力を高める方法=現-実像の強化」で「現-実像の強化=現実の体験又は疑似的な現実の体験」になります。つまり、授業の理解度を上げるには「勉強する」ことになります。

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TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

閉鎖システムは外部からの影響を受けない

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 心的システムがオートポイエティックシステムだとすると心的システムは外部からの影響を受けないと言うことになる。ということは他人の意見を聞いて自分の思想が変化することは無いことになってしまうのかどうか。

S.Kさん

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 コメントありがとうございます、S.Kさん

 閉鎖系のオートポイエティック・システムは外界からの影響を受けない、という説明をしたことはありません。閉鎖系のオートポイエティック・システムは外界を客観的に知ることができない、が正しいです。生物は外界から撹乱という影響を受けています。仮に、全く影響を受けることができないとなると構造的カップリグが生じることもありません。なので、後半にある質問はNoになります。

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TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

社会システムの定義

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 原-情報の閉鎖系システムと自己観察の閉鎖系システムになぜ構造的カップリングが生じるのか疑問。また、社会システムの定義にはコミュニケーションを構成素するオートポエイティックシステム以外にあるのか。

Y.Tさん

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 コメントありがとうございます、Y.Tさん

 2つ目の質問の方にだけお答えします。「社会システムの定義」は「コミュニケーションを構成素するオートポエイティックシステム」一つです。しかし「社会の定義」は多数あります。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

担当教員より
TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

一つの思考でも心になるのでは?

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 思考が1つしかなかった場合(思考が自己循環的/再帰的に発生/生産されていない場合)意識(心)は存在していないのですか?思考というものが存在している時点で心は存在しているのではないでしょうか?

H.Yさん

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 コメントありがとうございます、H.Yさん

 非常に鋭い質問ですね。オートポイエティック・システムをきちんと学ぼうとするときに、多くの人がはまる疑問です。なので、あなたの理解度はかなり高いと察しました。私の図が悪いのかもしれませんが、入れ物のようなものを想定していませんか?「心」という入れ物の中に「思考」が、「社会システム」という入れ物の中に「コミュニケーション」があるというイメージです。もし、このイメージだとするならば間違っています。オートポイエティック・システムの定義は「構成素が自己循環的/再帰的に算出している動的なプロセスのネットワーク」でした。これは「構成素を作りながら自分自身を作っている」ことを意味しています。つまり、「思考」が「思考」を作り続けていることにより「心」が形成されているのです。もっと言うと、構成素を作りながら自身の入る入れ物を作っているのです。細胞は細胞膜を作ることによって外部と自分の境目を作っています。多細胞生物は、表皮に当たる細胞を作ることによって外部と自分の境目を作っています。このように、オートポイエティック・システムは動作することによって外部と自分の境目、つまり入れ物を作っているのです。なので構成素が一つでは駄目なのです。非常に難しい概念ですが、お分かりになっていただければ幸いです。

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

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TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

観察結果を知った人は観察者か

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 視神経の実験において原-情報と構造的カップリングをした観察だけが社会情報にできるとあるが話を聞いただけでもその観察者に含まれるのか、それとも実際に観察しなければならないのか。

K.Sさん

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 コメントありがとうございます、K.Sさん

 観察結果を聞いた人が、観察者になることはありません。理科の実験をしていない人が、実験結果を聞いただけで、実験したことにならないのと同じです。でも、観察結果を聞いた人は、観察結果の観察者にはなります。その話をきいたい人は、観察結果の観察の観察者になります。そして、その話を聞いた人は、観察結果の観察の観察の感謝者になり…。という訳で、社会情報(コミュニケーション)が自己循環的/再帰的に発生することになります。 

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TadashiNakajima
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登録日時: 2017年9月07日(木) 10:12

コミュニケーションがあれば人は孤独になる無いのでは?

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 先生が最後に人間は絆などはなく、孤独である、とおっしゃっていましたが、自分が社会情報を使う限り、人間がそれを媒介しコミュニケーションが発生するので孤独になることは無いのでは?

R.Mさん

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 コメントありがとうございます、R.Mさん

 いいえ、人間の心はオートポイエティック・システムなのでどんな状況でも孤独です。孤独と感じないのは、その人が「自分は孤独ではないと思い込んでいる」からです。コミュニケーションに参加したとしても心的システムの閉鎖性は変わりません。共感できたとしてもそれは「共感できたと思い込んでいる」に過ぎません。だから、疑似的な共感、疑似的な相互理解、なのです。 

 これからも面白いコメントをお待ちしています。

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